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Episode 2
【ガラスの原材料】



6月の暑い日、出来上がってきたガラスの原 塊を確認中
制作は、ガラスの原材料を株式会社オハラに頼むところから始まった。
オハラは、日本一の光学ガラスのメーカーでカメラや望遠鏡のレンズを製造している大手のメーカーだ。
世界最大の望遠鏡「すばる」のレンズやNASAのスペースシャトルの窓ガラスを、手がけた話は有名だ。
普段僕は、ガラスを鋳造する技法を使っているが、今回は光学ガラスを溶かして大きな塊をつくり、 さらにその塊を削る方法と、三角の金型をつくり、柱を鋳造する 方法をとることにした。
僕が名づけ親で、「三角金型鋳造法」と命名させていただいた。
僕が手をかけているのは三角柱のテストピース。
詳しくは企業秘密になるので、ここではその方法は明かせないが、もともとオハラではプリズムを製造するための高い技術力と、その為の生産ラインを持っていたので、 完成度の高い思い通りの柱ができた。
原塊の大きいものは一つが600kgぐらいあるので扱いも大変だった。
今後日本でもこのサイズをつくるのは生産ラインの変化に伴い難しくなっていく。
こいつを相手に昨年の夏は酷暑と戦いながら制作作業をしていたのだ。
原塊のほかに今回は一辺が15cmから20cm高さが2.5mから4mの三角柱を28本つくった。
出来上がった原塊を配置してみる 



 
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