この名作に出てくる「義眼」のことではなくて、ここでのギガンは「擬岩」のことです。その海域の岩やサンゴの作り物のことですが、例えばマングローブの支柱根が擬岩から出ていたり、発芽した胎生の果実が擬岩から出ていたりすると、もう大変・・・
「自然界ではこんなことないぞ、泥だろう、その海域は、、、」
な〜んて事になり、また・・・
「何年水族館の仕事やってるんじゃ」
となるのです。
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実物のゴジラ岩 |
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水槽のゴジラ岩 |
最近オープンの水族館には、その周辺の渚で有名なゴジラの形をした岩を大水槽に擬岩として入れています。又別の水族館は、その生物の環境再現の為に、外国までかたどりに出かけています。
擬岩は又、時として配管隠しや建物の「出モノ腫れモノ」を隠す役割もありますが、魚や海獣類の「安らぎの場」としての重要な役割もあるのです。
特にペンギンの水槽などでは、繁殖や健康維持のためにも、擬岩による特別の配慮が必要になります。
今後水族館の水槽の前では、自然を模した一幅の絵画として、又まだ見ぬ水中体験として、「ギガン」も鑑賞していただきたいと思います。 |